冷たい水でコーヒーを淹れると、味が薄くなるのでは?と疑問を持つ方も多いですよね。
一般的には熱いお湯で抽出するのが普通ですが、冷たい水でもしっかりとした味のコーヒーを作ることができます。
特に夏場、冷たいコーヒーを家で簡単に楽しむ方法をご紹介します。
なぜ水出しコーヒーが薄く感じるのか?
どうして、水出しコーヒーが薄味になるのでしょうか?
主な要因は「豆の挽き方」「抽出時間」「豆の量」にあります。
これらを適切に調整することで、美味しい水出しコーヒーを作ることが可能です。
美味しい水出しコーヒーを作るための挽き方、抽出時間、そして豆の量を詳しく解説します。
適した豆の挽き方
水出しコーヒーには深煎りで細かく挽いた豆が適しています。
浅煎りで粗挽きの豆では、味が薄くなりやすく、酸味も出やすいためです。
深煎りの豆を選ぶ理由は、焙煎が長いほど苦味とコクが増すからです。
抽出時間の重要性
水出しコーヒーの場合、抽出時間が短すぎると味が薄くなりがちです。
通常、6時間から8時間の抽出が最適で、この時間をかけることで丁度良い濃さのコーヒーが得られます。
寝る前にセットしておくと、翌朝には美味しいコーヒーが楽しめます。
また、酸化しにくいので、外出時にも持ち運びやすいですね。
豆の量について
水出しコーヒーを作る際は、通常のドリップコーヒーと同じ量の豆を使用すると薄くなります。
水に豆が浸るので、吸水を考慮して豆の量はやや多めにすることがポイントです。
手軽に美味しい水出しコーヒーの作り方
水出しコーヒーを自宅で簡単に楽しむ方法をご紹介します。
必要なのはコーヒー豆、水、そして容器のみ。さまざまな容器を使った方法を解説しましょう。
ピッチャーを活用した水出しコーヒーの作り方
ピッチャーを使って水出しコーヒーを作るのは、初心者にも手軽に試せる方法です。
【準備するもの】
・コーヒー豆:100g
・水:1リットル
・ピッチャー:1リットル容量
【作り方】
- コーヒー豆をお茶用パックや出汁パックに入れます。
- 準備したパックをピッチャーに入れます。
- ゆっくりと水を注ぎ、1時間常温で置きます。
- その後、冷蔵庫で6~8時間寝かせて抽出します。
※注意:抽出後はすぐにコーヒーのパックを取り除くこと。
長時間入れっぱなしにすると雑味が出ます。
市販の水出しコーヒーパックを使った簡単な方法
市販の水出し専用コーヒーパックを使えば、計量の手間を省きつつ簡単にコーヒーを楽しむことができます。
【準備するもの】
・市販の水出しコーヒーパック
・水:パックに指定された量
・ピッチャー
【作り方】
- コーヒーパックをピッチャーに入れます。
- 指定された量の水をゆっくりと注ぎます。
- 1時間常温で置いた後、冷蔵庫で6~8時間寝かせて完成です。
ストレーナー付き専用ポットでの水出しコーヒー
専用の「ストレーナー付き水出しコーヒー用ポット」を使っての方法は、家庭で簡単に美味しい水出しコーヒーを楽しむのに適しています。
このポットは手軽に入手でき、使い勝手が良いです。
【準備するもの】
・コーヒー豆
・水
・ストレーナー付き水出しコーヒー用ポット
【作り方】
- コーヒー豆をストレーナーに入れ、専用ポットにセットします。
- 水をゆっくりと注ぎます。
- スプーンで豆を2~3回かき混ぜます。
- 6~8時間置いて抽出します。
※抽出後はストレーナーを取り外しましょう。着脱可能なストレーナーが便利です。
ウォータードリッパーでの本格的な水出しコーヒー
ウォータードリッパーを使用した方法は、一滴ずつ水をコーヒー豆に通すことで、冷たくても深いコクと味わいが得られるプロ級の抽出法です
カフェのような味を自宅で実現できます。
【準備するもの】
・コーヒー豆
・水
・ウォータードリッパー
※コーヒー豆10gに対して、水は約100ml用意します。
【作り方】
- 湿らせたフィルターをロートにセットし、コーヒー豆を入れます。
- ウォーターボールに水をセットします。
- コックを開き、コーヒー豆に水が浸透するようにします。
- コックを調整して、水滴の落ちる速度を1秒に1~2滴に設定します。
- 全体の抽出時間は約8時間。抽出後はボトル内のコーヒーを少し混ぜて濃さを均一にします。
※夜設定しておけば、朝には完成しています。これは見た目も美しいため、キッチンのインテリアとしても素敵です。
水出しコーヒーとアイスコーヒーの違い
水出しコーヒーとアイスコーヒーは抽出方法が異なります。
水出しコーヒーは冷たい水から時間をかけて抽出するのに対し、アイスコーヒーは熱い水で抽出後に冷やして作られます。
これにより、味の特性が異なります。
水出しコーヒーの特徴
水出しコーヒーとは、水を使ってゆっくりと抽出するコーヒーです。
この方法では、時間をかけることで苦みや酸味が抑えられ、スッキリとした味わいが得られます。
アイスコーヒーが苦手な方でも楽しめる優しい風味が特徴です。
メリット:
- 水だけで作るため、材料がシンプル
- 苦みや酸味が少なく、すっきりとした味わい
- 楽しめる期間が比較的長い
デメリット:
- 抽出に6~8時間必要
アイスコーヒーの特徴
メリット:
- 抽出時間が短い
- 香りが強く、味も濃厚
デメリット:
- ホットコーヒーの抽出後に冷やす手間が必要
- 楽しめる期間が短い
まとめ
水出しコーヒーは、深煎りの細挽き豆を使用し、通常のドリップよりも豆量を多くすることで、ゆっくりと6~8時間抽出することがポイントです。
テクニックが必要ないため、誰でも簡単においしい水出しコーヒーを作ることができます。
また、酸化しにくいため、キャンプやピクニックなど、外でのイベントにも最適です。